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ベラルーシ五輪選手「政治的亡命ではない」 

記者会見した陸上女子ベラルーシ代表のツィマノウスカヤ選手(5日、ワルシャワ)=ロイター

【ウィーン=細川倫太郎】東京五輪に出場した陸上女子ベラルーシ代表のツィマノウスカヤ選手が5日、亡命先のポーランドの首都ワルシャワで記者会見を開いた。「政治的な亡命とは考えていない」と述べ、強権政治を進めるベラルーシのルカシェンコ政権への反対活動ではないと否定した。日本やポーランドへの謝意も示した。

陸上女子ベラルーシ代表のツィマノウスカヤ選手は「政治的に結びつけるつもりはなく、このような事態になったことに驚いている」と指摘し、「今、望んでいるのはスポーツを続けることだ」と話した。当面はポーランドに残って選手活動を続ける考えを示し、あと2回は五輪に出場したいと意欲を示した。ベラルーシに戻るのは「安全だと確信できたときになる」と語った。

ツィマノウスカヤ選手は、一連の経緯を詳細に説明した。強制帰国を命じられて羽田空港に向かう車中で祖母から電話があり、「ベラルーシに戻っては駄目だ」と言われ、亡命を決断した。空港ではグーグル翻訳を使い「助けてください」と日本語を見せ、五輪関係者や空港警察に助けを求めた。

ベラルーシでは「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領が、反体制派を激しく弾圧している。抗議活動に参加した選手も投獄されたり、代表チームから外されたりしている。ツィマノウスカヤ選手はこの日の会見では、政治的な発言を避けて慎重に言葉を選び、「いずれいい日がくると考えたい」と前を向いた。

会見に同席したベラルーシの反体制派幹部、パベル・ラトゥシコ元文化相は「ベラルーシには言論の自由のようなものは事実上ない」と同国の深刻な状況を訴えた。

ツィマノウスカヤ選手は東京五輪で予定外のリレーへの出場を求められ、コーチ陣を批判したところ、強制帰国を命じられた。ポーランドが同選手に人道的査証(ビザ)を発給し、亡命を受け入れた。4日に成田空港を出発し、ウィーン経由でワルシャワに到着した。

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