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クレディ・スイス、英グリーンシルのファンド閉鎖へ

ファンドの離反が続き経営危機は深まっている(グリーンシルの銀行子会社)=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】スイス金融大手クレディ・スイス・グループは5日、英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルの関連ファンドを閉鎖すると発表した。資産の価値評価に「大きな不確実性がある」として1日に運用を凍結していた。週明け8日から投資家へ資金の償還を始める。

グリーンシルは企業間取引の売掛債権を対象とした「サプライチェーンファイナンス(SCF)」と呼ばれる金融を営み、ソフトバンクグループの「ビジョン・ファンド」も出資している。クレディ・スイス傘下の資産運用会社はグリーンシルが組成したSCF関連のファンドを機関投資家向けに運用してきた。

低金利下でも一定の利回りを見込める運用先として投資資金を集めていたが、対象資産にかけられていた保険契約が1日に失効するなどして運用の前提が狂った。元株主の英実業家との不明朗な関係も取り沙汰されて疑義が広がり、投資家保護のため凍結されていた。年金基金など1000余りの投資家がいたようだ。

償還はまず8日に、保有する現金・現金同等物の8割を出資比率に応じて投資家に返す。関連ファンドの資産は総額100億ドル(約1兆800億円)とされ、関係者によると2月下旬時点で現金・現金同等物を約37億ドル保有していた。

スイス運用大手GAMインベストメンツもグリーンシルのSCF関連ファンド(8億4200万ドル)を凍結し、閉鎖する方針を2日に発表した。商品の大口提供先の相次ぐ離反に加え、ドイツの銀行子会社が金融監督当局から資産保全や営業停止命令も受けており、経営危機は深まっている。存続のため事業や資産の売却を模索している。

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