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「ロシア、2月下旬にも大規模攻勢」 ウクライナ国防相

【イスタンブール=木寺もも子】ウクライナのレズニコフ国防相は5日の記者会見で、2月下旬にもロシアが東部や南部戦線で大規模攻勢をしかけてくる可能性があるとの認識を示した。ロイター通信などが伝えた。東部ドネツク州バフムトでは激しい市街戦が続いているもようだ。

レズニコフ氏は、全面侵攻から1年となる24日ごろをロシアが狙う可能性があると指摘した。ロシア側の準備は整っていないとの見方を示したうえで「軍事的にはつじつまがあわないが、それでも彼らはやるだろう」と述べた。西側からウクライナに追加供与される戦車などの武器も全ては間に合わないとの認識を示した。

レズニコフ氏は「友好国から供与された武器をロシア領土の攻撃に使うことはない」と言明した。米国が3日、射程が従来の2倍の約150キロメートルになる長距離ロケット弾の供与を表明したことを受けて、使用はロシア軍が占領するウクライナ領内に限ると強調した。

米国などは、ロシア領の攻撃に使われる可能性を懸念して、長距離射程の武器供与に消極的だった経緯がある。ただ、新たな長距離ロケット弾で、ロシアが一方的に併合したクリミア半島は射程に収まるとみられ、ロシアは強く反発している。

一方、ロシアの軍事会社ワグネル創設者のプリゴジン氏は5日、東部バフムトの戦況について、「激しい戦闘が続いている」と明らかにした。ウクライナ軍がバフムトの北部地区から撤退しているとの一部ロシアメディアの報道を否定した。

英国防省は5日に公表した戦況分析で、ロシア軍の前進によってバフムトが孤立しつつあると指摘した。バフムトの戦略的重要性は高くないとして米欧からは一時的な撤退論も出ているが、ゼレンスキー氏は3日、「引き渡さない。可能な限り戦う」と述べていた。

ドネツク州のキリレンコ知事は5日、ロシアのミサイル攻撃で4人が死亡、11人が負傷したと明らかにした。東部ハリコフ市当局によると、5日、ミサイル2発が住宅など中心部に着弾し、4人が負傷した。

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ウクライナ侵攻

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