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カナダ、戦車「レオパルト2」空輸開始 ウクライナへ

(更新)

カナダのアナンド国防相は4日、ドイツ製主力戦車「レオパルト2」のウクライナへの空輸を開始したと明らかにした。ドイツが1月25日に「レオパルト2」のウクライナへの供与とパートナー国による再輸出を認めると決定したことを受け、同国への軍事支援を急ぐ。

アナンド氏はSNS(交流サイト)のツイッターで、カナダ東部のハリファクスの空港から、最初の「レオパルト2」を輸送する空軍の航空機が出発したと、写真付きで明らかにした。「レオパルト2」のウクライナへの輸送開始は初めてとみられる。

アナンド氏は「我々はウクライナの人々とともにある」と述べ「勝利のために必要な装備を供給していく」と強調した。カナダは1月26日、4両の「レオパルト2」をウクライナに供与すると発表していた。

ウクライナへの軍事侵攻では、ロシアが今春にも大規模な攻勢に出る可能性がある。カナダなど欧米諸国は主力戦車など武器の供給を急ぎ、ウクライナの防衛と反転攻勢への体制強化を支援する考えだ。

ドイツと同じく米国も1月25日に主力戦車「エイブラムス」のウクライナへの供与を発表し、英国も「チャレンジャー2」の供与を決めている。ウクライナのクレバ外相は31日、米欧各国からの戦車供与について「第1弾として120両から140両が到着する」との見通しを明らかにしている。

ウクライナ東部では、ドネツク、ルガンスク2州の全域占領をめざすロシア軍の激しい攻撃が続いている。正規軍とともに主力を形成する民間軍事会社ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏は5日、SNSのテレグラムで、東部の交通の要衝バフムトの北部に一部の部隊が入り、激戦になっていると明らかにした。

ウクライナのゼレンスキー大統領は4日夜のビデオメッセージで「前線の状況はさらに厳しくなっている」と述べ、ロシアが追加の兵力を投入し攻勢を続けていると指摘した。ウクライナ軍参謀本部は5日朝、バフムトなど9地区でロシア軍を撃退したと発表した。

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