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プーチン氏、温暖化対策で貢献訴え 9月末までに行動計画

プーチン大統領は4日の演説で、環境保護政策の強化へ方針転換をアピールした=AP

【モスクワ=石川陽平】ロシアのプーチン大統領は4日、北西部の古都サンクトペテルブルクで開いた国際経済フォーラムで演説した。「ロシアは国際的な環境問題にあまり関心がないかのような話をたびたび聞かされるが、それはばかげたことだ」と述べ、温暖化対策に貢献する姿勢を訴えた。

プーチン大統領はビジネス関係者や政府幹部らを前にした演説で、「われわれもまた二酸化炭素(CO2)の排出を減らし続ける」と強調した。ロシアは国別で中国や米国、インドに次いで4番目にCO2の排出量が多い。だが、温暖化対策には熱心ではないとの見方もあり、演説で方針転換をアピールした。

演説ではロシアの国家目標として「今後30年間、温暖化ガスの純排出量の累計が欧州を下回らなければならない」と表明した。この目標の達成に向けて、9月末までに行動計画を準備するよう政府に求めた。

具体策として、2022年7月までに環境関連事業の促進に向けて法律や規制などの枠組みを整えるよう指示した。ロシアで環境関連分野の売上高が「年500億ドル(約5兆5千億円)に達する」との予想も示し、投資の拡大を促した。環境改善を目的にしたグリーン債への国家補助制度も設ける考えを明らかにした。

ただ、プーチン氏は米欧を中心に加速する「脱炭素化社会」への移行が「不公正な競争」につながらないよう求めた。ロシアの石油など天然資源の輸出への悪影響を懸念した発言で、ロシアの輸出する天然ガスは「環境保護の観点からより良いものだ」と述べた。国内の広大な森林のCO2吸収効果を排出量算出で考慮することも提案した。

プーチン氏は脱炭素化に取り組む一方、国内経済を支えてきた天然資源の輸出は維持したい考えだ。演説ではロシア産天然ガスを欧州に輸出するための基幹パイプライン「ノルドストリーム2」を構成する2本のガス管のうち1本が完工したと明らかにし、今後も同様の国際プロジェクトに取り組む考えを強調した。

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