/

クレディ・スイス、投資銀部門を縮小 富裕層向け注力

(更新)

【ロンドン=篠崎健太】スイス金融大手のクレディ・スイス・グループは4日、ヘッジファンドに取引機能を提供する「プライムブローカレッジ」の業務から撤退すると表明した。投資銀行部門は規模を縮小し、富裕層向けビジネスの拡大に注力する。米投資会社との取引で巨額損失を出した反省からリスク管理を強化し、安定した収益が見込める資産運用分野に軸足を移す。

同日公表した3カ年の新たな経営戦略に盛り込んだ。2022年1月から組織を富裕層向けのウェルスマネジメント、投資銀行、スイス銀行、資産運用の4部門に再編する。富裕層部門には24年までに最大30億スイスフラン(約3750億円)を投じる。人員を500人増やし、預かり資産を24年までに2000億スイスフラン増の1兆1000億スイスフランとする目標を掲げた。

一方、投資銀行部門はヘッジファンド関連業務から撤退し、新興国での融資や複雑なデリバティブ(金融派生商品)は縮小する。M&A(合併・買収)助言や、調査部門を含む現物株式などは残す。投資銀部門はリスクの量を落としつつ、ESG(環境・社会・企業統治)関連の商品開発に力を入れるなどして、富裕層向けビジネスを支える機能を重視していく。

組織再編を決めたのは、米アルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引で巨額の損失が発生した反省からだ。同社の運用失敗による経営破綻で融資の一部が回収できなくなり、1~6月期に約50億スイスフランと取引先金融機関として最大の損失計上に至った。

アントニオ・オルタオソリオ会長は声明で「リスク管理が我々の行動の中核になる」と述べ、暴走を防ぐ体制を築く構えを強調した。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

業界:

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン