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原油、一時7年ぶり高値 OPECプラスが減産縮小幅を維持

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【カイロ=久門武史、ヒューストン=花房良祐】米ニューヨーク市場の原油先物は4日急伸し、一時7年ぶりの高値をつけた。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国でつくるOPECプラスが同日、協調減産を毎月日量40万バレルずつ縮小する従来方針を11月も維持すると確認。原油高とインフレを懸念する消費国から一層の減産縮小を求める声があったが、見送った。

ニューヨーク市場のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物はOPECプラスの決定を受け、一時1バレル78ドル台と前週末比3%上昇し、2014年11月以来の高値となった。欧州などで天然ガス価格も歴史的な高騰を演じており、エネルギー高が世界経済の回復に重荷となる恐れがある。

新型コロナウイルスの流行で20年に急減した原油需要は、ワクチンの普及で持ち直し在庫の取り崩しが進んでいる。既定方針の40万バレルを上回る減産緩和を期待する声もあったが、OPECプラスは見送った。感染力の強い変異ウイルスや新たな感染の波の恐れもあり、需給の緩みで価格が下がることへの警戒を解かなかった。

次回の閣僚協議は11月4日に開く。OPECプラスは7月、協調減産を8月以降毎月40万バレルずつ縮小することで合意し、前回9月の閣僚協議でもこの方針を再確認していた。

米国では原油高になると短期間で増産できるシェールオイルが相場の上値を抑える役割を演じてきたが、投資家が増産投資よりも目先の配当を重視するようになり、今年の原油高の局面では従来ほど生産が増加していない。加えて、8月のハリケーンで米国内の生産設備が被害を受け、価格に上昇圧力がかかる。

一方、ガソリン高は有権者の不満に直結しやすく、9月末にはサリバン大統領補佐官がサウジアラビアでムハンマド皇太子に会った。イエメン内戦のほかに、原油相場についても意見を交わした。

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