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英、イングランドで3度目の都市封鎖 学校は休校

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【ロンドン=篠崎健太】英国のジョンソン首相は4日夜(日本時間5日未明)にテレビ演説し、新型コロナウイルスの感染拡大で行動規制を強めると発表した。首都ロンドンのあるイングランドで5日から3度目のロックダウン(都市封鎖)に入る。不要不急の外出を制限するほか、学校も閉じて対面授業を休止する。患者の急増による医療崩壊への危機感が背景にあり、少なくとも2月半ばまで続けられる見通しだ。

イングランド全域でのロックダウンは2020年3月と11月に続く措置で、12月上旬の解除から約1カ月で再導入を余儀なくされた。スーパーマーケットなどを除く大半の店舗や飲食店の店内営業が禁じられる。2回目と違って学校は閉鎖し、オンライン授業に切り替える。ロンドンなど一部では既に12月20日からロックダウンに入っていた。

英国では、感染力がより高い変異種が猛威を振るっている。ジョンソン氏は「変異種を制御下に置くためにはより多くの協力が必要なのは明らかだ」と強調した。「もう一度、自宅にとどまるよう求める」と述べ、規制強化に理解を求めた。

病床や医師などが足りなくなる医療崩壊への懸念が、ロックダウン再導入の判断を後押しした。イングランドでは新型コロナの入院患者数が4日時点で2万6626人と、1週間前より30%増えた。ジョンソン氏は「病院には感染が始まってから最大のプレッシャーがかかっている」と語った。英国を構成する4地域の首席医務官は同日の共同声明で「いくつかの場所では今後21日間で医療が圧倒される重大なリスクがある」と訴えた。

4日に新たに発表された英国の感染者数は5万8784人と、1日あたりでの過去最多を更新した。5万人を超える日が7日連続となり、累計の死者数も7万5千人を超えて増加傾向が続く。クリスマス前から段階的に規制の強化が図られてきたが感染に歯止めがかからない状況だ。

4日には英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大学が開発したワクチンの接種が始まった。先に承認された米ファイザー・独ビオンテック製のワクチンとともに、高齢者や医療従事者などから接種が進む。ジョンソン氏は順調に運べば2月半ばまでに、優先度が高い4つのグループに1回目の接種を終えられるとの見通しを示した。

英北部のスコットランドも規制強化を発表した。5日から島しょ部などを除くほぼ全域で不要不急の外出を制限し、できる限りの在宅勤務を求める。学校や礼拝施設も原則閉じる。自治政府のスタージョン首相は直近2週間の感染拡大で「今月中はNHS(国民医療制度)への圧迫度が急速に高まると予想される」と危機感を示した。

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