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21年の新車EVシェア、ドイツは14% ノルウェーは65%

【フランクフルト=深尾幸生】欧州主要国で電気自動車(EV)のシェアが急伸を続けている。5日までに各国の業界団体などが発表した2021年通年の新車(乗用車)販売実績をみると、ドイツで14%に、ノルウェーでは65%にそれぞれ上昇した。各国政府の優遇策に加え、品ぞろえが広がったことで普及が進んでいる。

ドイツ連邦自動車局(KBA)が5日発表した21年のドイツの新車販売台数は前の年比10%減の262万台だった。このうちEVは83%増の35万台で、シェアは20年の7%から倍増した。

家庭などで充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)のシェアは5ポイント増の12%、PHV以外のハイブリッド車は5ポイント増の16%だった。ガソリン車(10ポイント減の37%)やディーゼル車(8ポイント減の20%)はシェアを落とした。

欧州でEVの普及が最も進んでいるノルウェーの21年のEVシェアは前の年より11ポイント上昇し、全体の約3分の2を占めるまでになった。PHVは2ポイント増の22%だった。全体を通じてブランド別の販売台数首位は米テスラだった。ノルウェーEV協会は22年にEVのシェアが8割を超えると予想している。

フランスの21年のEVシェアは10%と3ポイント上がった。6日に21年の実績を発表する英国も21年1~11月の累計で11%となっており、独英仏の欧州3大市場で10台に1台の規模に成長したことになる。

各国政府が新型コロナウイルスの経済対策として手厚い購入補助金を用意したことで、テスラの「モデル3」や独フォルクスワーゲン(VW)の「ID.4」など新しい車種の販売が好調だった。

21年の欧州の新車市場は半導体不足の影響で、需要に供給が追いつかない状況が続いた。こうしたなか、自動車各社は欧州連合(EU)が20年から21年にかけて段階的に導入した新しい二酸化炭素(CO2)排出規制を達成するためにEVを優先的に生産・販売したという要因もある。

22年はVWの「ワーゲンバス」のEV版「ID.BUZZ」や仏ルノーの「メガーヌEテック」、トヨタ自動車の「bZ4X」など話題のEVが発売される。テスラはベルリン郊外の新工場で「モデルY」の生産を始める。

欧州ではEVの認知度が高まっているうえ、遅れていた充電インフラの整備も少しずつ進んでいる。EVのシェアは次にEUのCO2規制が強化される25年に向け、引き続き高まる可能性が高い。

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