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IAEA、イランの20%ウラン濃縮作業の開始確認

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IAEAのグロッシ事務局長が加盟国に報告した=AP

【ウィーン=細川倫太郎】国際原子力機関(IAEA)は4日、イランが中部フォルドゥの核施設で濃縮度20%のウラン製造に着手したことを確認した。20%まで高めれば、核兵器級の90%に引き上げるのは容易になるといわれ、国際社会の緊張感が高まるのは必至だ。

IAEAのグロッシ事務局長が4日、加盟国に報告した。これに先立ち、イランの政府報道官は濃縮度を引き上げる作業を開始したと発表していた。IAEAはイランの核活動の監視や検証をしている。

イランは、2018年に核合意から一方的に離脱して制裁を再開したトランプ米政権に反発し、約束した義務の逸脱を繰り返してきた。核合意ではウラン濃縮度の上限は3.67%に定められているが、直近では4.5%まで高めていた。今回、濃縮度を一気に高める計画だが、いつ20%に達するかは明言していない。

20年12月にイランで成立した法律は、2カ月以内に制裁が緩和されなければ、ウラン濃縮度の20%までの引き上げや、IAEAの抜き打ち査察を停止させる義務が政府にあるとしている。IAEAの査察もできなくなれば、イランの核活動の実態の把握は困難になる。

欧米からも懸念の声が相次いでいる。欧州連合(EU)の欧州委員会の報道官は4日の記者会見で「(ウラン濃縮度の20%までの引き上げが)事実と確認されれば、イランが核合意から著しく逸脱したことになる」と語ったうえで「全ての関係各国は合意の存続を望んでいる」と述べた。米国務省の報道官は「核による恐喝に向けた明らかな試み」と強く批判した。

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