/

英蘭シェルの20年12月期、最終赤字2兆2800億円 減損膨らむ

英蘭の事業親会社を統合した2005年以降で初の通期最終赤字に=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが4日発表した2020年12月期決算は、最終損益が216億8000万ドル(約2兆2800億円)の赤字(前の期は158億4200万ドルの黒字)だった。新型コロナウイルス禍で石油製品の販売が落ち込み、資源価格の低迷に伴う保有資産の減損損失が膨らんだ。

通期での最終赤字は、英国とオランダに分かれていた事業親会社を05年に統合して現在の経営体制になってから初めて。

減損損失は税引き後ベースで212億ドルを計上した。20年4~6月期に原油や天然ガスの中長期の価格想定を見直し、オーストラリアの液化天然ガス(LNG)や北米のシェール関連を中心に事業資産の帳簿価値を引き下げた。10~12月期も米メキシコ湾沖の油田などで計27億ドルを追加で出した。

20年12月期通期の売上高は前の期比48%減の1805億ドルとほぼ半減した。コロナ禍で経済活動が世界的に冷え込み、石油製品の販売量は日量471万バレルと28%減った。ガソリンは21%減、航空燃料に使われるケロシンは51%減だった。

20年10~12月期の最終損益は40億1400万ドルの赤字(前年同期は9億6500万ドルの黒字)だった。減損などの一時影響を除く調整後の純利益も3億9300万ドルと、前年同期比87%減った。ケロシンの販売量は前年同期の5割弱にとどまり、新型コロナの感染拡大による行動規制の再強化で厳しい状況が続いた。

シェルは新型コロナで「極めて不透明な経済環境が続く」として、石油需要の先行きにも慎重な見方を示した。21年1~3月期の石油製品販売は日量400万~500万バレルと想定し、20年10~12月期(日量478万バレル)を下回る可能性を視野に入れている。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン