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エヌビディアのアーム買収、EUも調査開始へ FT報道

米半導体大手エヌビディアは、ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームを買収することで合意した=AP

【ロンドン=佐竹実】米半導体大手エヌビディアによるソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計大手アーム買収について、欧州連合(EU)が調査を始める。英フィナンシャル・タイムズ(FT)が4日報じた。最大400億ドル(約4兆2千億円)の大型買収が、市場競争上問題がないかどうかについて判断する。

英国の競争当局である競争・市場庁(CMA)は1月6日、エヌビディアのアーム買収について調査を始めると発表している。FTが英国とEUの当局関係者らの話として報じたところによると、世界のほとんどのスマートフォンで使われるアームの半導体設計の重要性は増しており、買収の阻止も視野に慎重に調査する。エヌビディアのライバル企業は、買収を阻止するようEUと英国の当局にロビー活動をしているという。

エヌビディアとSBGは2020年9月、アームの買収で合意した。エヌビディアは自社株式を対価の一部とし、SBGはエヌビディアの大株主となる。エヌビディアはゲームの映像をなめらかに描くGPU(画像処理半導体)の技術で急成長してきた。アームの技術を手に入れることで、人工知能(AI)向け半導体の競争力を高める狙いがある。

両社は英国、中国、欧州連合(EU)および米国を含む規制当局の承認が必要で、「取引完了までに約18カ月かかる見込み」と説明した。米半導体大手のクアルコムやインテルはアームの顧客だ。競合であるエヌビディアがアームを買収することに反対し、各国の当局に働きかけているとされる。当局の判断次第では買収そのものが阻止されたり、買収スキームに影響したりする可能性もある。

SBGは16年、当時上場企業だったアームを約240億ポンド(約3兆3千億円)で買収した。携帯電話向けの半導体設計で世界シェアの9割を握るアームは世界のものづくりを陰で支えている。安全保障上の理由で当局が買収を認めない可能性を指摘する声もある。

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