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ドイツ銀行、6年ぶり黒字転換も 140億円止まり

【ベルリン=石川潤】ドイツ銀行は4日、2020年の純利益が1億1300万ユーロ(約140億円)の黒字になったと発表した。大規模なリストラを打ち出した19年は57億1800万ユーロの赤字だった。株主帰属利益ベースでの黒字は14年以来6年ぶりで、ゼービング最高経営責任者(CEO)は「持続的に利益を上げていく確かな基礎ができた」と指摘した。

ドイツ銀行が黒字転換したのは、リストラが進んだことに加えて、市場環境に後押しされて投資銀行部門が順調に収益を積み上げたためだ。非金利費用は212億ユーロで1年前より15%減少した。税引き前利益は19年の26億3400万ユーロの赤字から、10億2100万ユーロの黒字に大きく改善した。

ドイツ銀行は収益の低さやコンプライアンスなどの問題などを抱え、経営再建が課題になっていた。18年に生え抜きのゼービング氏がCEOに就任し、19年には全行員の約2割にあたる1万8000人の削減や株式売買業務からの撤退を柱とする大規模なリストラを発表。コメルツ銀行との統合交渉破談後は単独での生き残りを探ってきた。

経営再建計画は野心的との見方もあったが、今のところ「期待以上」(ゼービングCEO)の成果を残しているという。20年末の従業員数は8万4659人で、1年前より約3000人減少した。

ただ、黒字幅はわずかで収益向上が課題の状況に変わりはない。コロナ禍で欧州経済には逆風が吹き、欧州中央銀行(ECB)のマイナス金利政策は当面続く見込みだ。米国の投資銀行との収益力の格差も依然として大きく、欧州内の銀行再編も引き続き課題となりそうだ。

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