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変異ウイルス対応ワクチン、開発相次ぐ 英グラクソなど

(更新)
英グラクソ・スミスクラインは独キュアバクと共同で変異ウイルス用のワクチンを開発する=ロイター

【ロンドン=佐竹実】英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)などの製薬大手が3日、新型コロナの変異ウイルスに対応するワクチンの開発を相次いで表明した。実用化されているワクチンは変異ウイルスにも効果があるとされるが、一部ワクチンでは有効性が低いとのデータもあるため、対応型のワクチン開発を急ぐ。

GSKは3日、ドイツの新興企業キュアバクと共同で変異ウイルスに対応するワクチンを開発すると発表した。米ファイザーなどがすでに実用化する「メッセンジャーRNA(mRNA)」というタイプのワクチンで、2022年の生産を目指す。GSKのエマ・ウォルムズリー最高経営責任者(CEO)は「次世代のワクチンが新型コロナとの継続的な戦いに欠かせない」と指摘した。

英製薬大手アストラゼネカも3日、変異ウイルスに対応したワクチンの生産が21年秋にも可能になると表明した。同社と共同開発するオックスフォード大学のアンドリュー・ポラード教授は「遺伝子配列を変えるだけなので、新しいワクチンの設計は非常に早い」と指摘した。同社のワクチンは、英国をはじめ各地で接種が始まっている。ポラード氏は現在のワクチンでも「変異ウイルスに効果がある」としているが、対応型のワクチンも用意する。

アストラゼネカは3日、すでに実用化されているワクチンの20年12月までの臨床試験(治験)結果を発表した。1回の接種で76%の効果が確認され、12週間以上を空けて2回目を接種した場合の有効性は82%だった。重症化や死亡に至ったケースはなかった。英政府は1回目の接種がより多くの人に行き渡ることを優先し、当初3週間だった接種の間隔を12週間に延ばしていた。

米ファイザーと独ビオンテックは、両社が開発したワクチンが英国や南アフリカで確認された変異ウイルスにも有効だとしているが、南ア型についてはわずかに効果が低くなった。米バイオ製薬ノババックスも開発中のワクチンについて、南ア型への予防効果が低かったとする治験結果を公表している。

変異ウイルスは各地で広がっている。英国では、20年12月に感染力の高い変異ウイルスが確認されて以降、感染者が爆発的に増えた。同年11月に5万人だった死者数は2カ月半で2倍になった。英政府はワクチンに望みを託しており、これまでに約1000万人が1回目の接種を受けている。

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