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ドイツ、段階的に制限解除 基準緩く 感染再拡大の懸念

段階的にロックダウンを解除する方針を示したドイツのメルケル首相=ロイター

【ベルリン=石川潤】ドイツのメルケル首相は3日、新型コロナウイルスを封じ込めるための制限措置の緩和を段階的に進めていく方針を発表した。8日から書店などの営業を認め、さらに人口10万人あたり7日間の感染者数が50人を下回れば、ほかの商店の営業も地域ごとに認めていく。経済再開を求める声が高まるなか、基準を緩めにした形跡があり、感染が再拡大する懸念も残る。

3日、メルケル氏と各州首相が合意した。ドイツが重視する人口10万人あたり7日間累計の新規感染者数は一時、200人近くまで増えていたが、足元では60人台に下がっていた。メルケル氏は記者会見で、感染の再拡大を避けながら経済の再開を進めることが「政治の課題だ」と語った。

合意文書などによると、8日に書店や生花店などの一部商店の営業を認める。さらに7日累計の新規感染者が50人を下回れば、ほかの小売店や美術館なども開けるようにする。同50~100人の地域でも、予約制などの条件付きで商店や美術館を訪問できるようにする。

この値が2週間以上大きく悪化しなければ、さらにレストランの屋外営業なども認める。感染者数が減り続けるか安定していれば、経済を徐々に正常化していく仕組みだ。ただ、再び100人を超えれば、制限措置を再開する。

制限緩和を支えるのはワクチン接種の加速と検査だ。検査結果がすぐに分かる抗原テストを市民が週に1回、無料で受けられるようにして、経済の再開と感染の抑制の両立を狙う。

だが、ドイツはこれまで人口10万人あたり7日間の新規感染者数が35人を下回ることが商店などを開く条件だと言明していた。今回の基準はこれより緩い。新規感染をなかなか抑えられないなか、経済再開のハードルを下げたようにもみえる。

ドイツでは長引くロックダウン(都市封鎖)で政府への不満が徐々に高まりつつあった。非製造業を中心に経済への影響も深刻で、各州で高まる経済再開の声にメルケル氏が押し切られた側面もある。

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