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ウクライナ侵攻1週間、2回目の停戦対話 都市攻撃続く

(更新)

【モスクワ=桑本太、ワシントン=中村亮】ロシア軍のウクライナ侵攻開始から3日で1週間たった。ウクライナ東部や南部の都市部でロシア軍は攻撃を強めており、首都キエフにも迫る。ウクライナ軍の抵抗でロシア軍は想定より侵攻が遅れているもよう。ロシアとウクライナは3日、2回目となる停戦を巡る対話を開催したが、停戦の成否は不透明だ。

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)はウクライナ時間の2日夜、ウクライナ側からの情報としてロシア軍が南部ヘルソンを制圧したと報じた。ヘルソン市長の話としてロシア軍が市庁舎などに入ったと伝えた。

事実なら侵攻が始まって以来、初の主要都市の陥落になる。ヘルソンはキエフなどを流れるドニエプル川が黒海に注ぐ河口に位置し、軍事的な要衝とされる。ウクライナ側は民間人を含む約300人が死亡したもよう。

ロシアメディアは3日、ロシア代表団とウクライナ代表団による停戦に向けた2回目の対話が始まったと伝えた。開催場所は1991年にロシアとウクライナ、ベラルーシの三共和国の元首がソ連崩壊を宣言したベラルーシのベロベーシ。停戦の条件としてロシア側はウクライナの非武装化などを求める強硬姿勢を崩しておらず、双方の溝は深い。

ロシアのプーチン大統領とフランスのマクロン大統領は3日、ウクライナ情勢を巡って電話で協議した。ロシアの大統領府によると、プーチン氏はマクロン氏に対し、今回の特別軍事作戦の任務はいかなる場合でも遂行されると強調。交渉を長引かせて時間を稼ごうとする試みは、ウクライナにさらなる要求を突きつけることになるだけだと警告した。

第2の都市である東部ハリコフではミサイルによる無差別的な攻撃が続き、死傷者が増えている。米欧とともにロシアも加盟する欧州安保協力機構(OSCE)は2日、ウクライナ特別監視団のメンバー1人が砲撃で死亡したと発表した。

ロイター通信によると、ウクライナ北部のチェルニヒウで3日、ロシア軍の砲撃により、学校や住宅が破壊された。少なくとも9人が死亡したという。

米国防総省高官はロシア軍がキエフ包囲を急ぎ、無差別な砲撃が増える見通しを示した。一般市民の犠牲が大幅に増える恐れがある。

米国防総省高官は2日、ウクライナ周辺に集まったロシア軍の82%がウクライナに入ったと指摘した。侵攻開始から450発以上のミサイルを使ったと推計。首都キエフやハリコフへの進軍がウクライナ軍の抵抗や燃料・食料不足で計画より遅れていると説明した。

キエフのテレビ塔への攻撃にも触れ「明らかに民間施設が標的になっており、特にメディア施設に対する攻撃は極めて意図的だ」と分析した。

米国のグリーンフィールド国連大使は2日、ロシア軍が殺傷能力の高いクラスター爆弾や燃料気化爆弾をウクライナへ持ち込んだことを確認したと明らかにした。すでに使用したとの見方があり、事実であれば進軍を加速させる狙いがあるのは確実だ。圧倒的な軍事力を誇示し、ウクライナ軍や国民の戦意を喪失させる思惑も透ける。

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ウクライナ侵攻

ロシアがウクライナに侵攻しました。NATO加盟をめざすウクライナに対し、ロシアはかねて軍事圧力を強めていました。米欧や日本は相次いでロシアへの制裁に動いています。最新ニュースと解説をまとめました。

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