ベラルーシ大統領、ロシア国防相に「条約義務果たす」

ロシアのショイグ国防相は3日、ベラルーシの首都ミンスクを訪問し、同国のルカシェンコ大統領やフレニン国防相と会談した。ルカシェンコ氏は会談で「ベラルーシは公開された実際の条約に基づいて、すべきことをする」と強調した。発言の詳細は不明だが、両国は連合国家を形成し軍事同盟も結んでいる。
ベラルーシの国営通信社ベルタによると、ルカシェンコ氏はショイグ国防相との会談で、「われわれの領土の一体性を守るための今後の行動について、統一の立場を練ろう」と表明した。ロシアのウクライナ軍事侵攻については、欧米が望む限り、特別作戦が続くとの見方を示した。
ロシアとベラルーシは3日、地域の安全保障に関する軍事部門の国家間協定を修正することで基本合意した。両国は10月に合同部隊を編成し、9千人近いロシア兵がベラルーシ領内に展開した。ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナや欧米諸国は、ベラルーシが侵攻作戦に加わる可能性があるとの警戒を強めている。
2日にはロシアのプーチン大統領とルカシェンコ氏が電話で協議した。ベラルーシ大統領府によると、両首脳は12月中にモスクワで会談することで合意した。電話協議では、経済問題のほか、ウクライナへの軍事侵攻を巡る状況や合同部隊についても協議した。

2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年になります。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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