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ウクライナ「キーウ州全域奪還」 市民多数犠牲、虐殺か

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【ワルシャワ=久門武史】ウクライナ政府は2日、首都キーウ(キエフ)を含むキーウ州全域をロシア軍から解放したと発表した。激戦地となり、ロシア軍が撤退したキーウ郊外では多数の民間人が犠牲になったことが判明した。米欧はロシアへの非難を強めており、対ロ制裁の強化に向けた動きが加速している。

ウクライナのマリャル国防次官が2日「キーウ州全域が侵略者から解放された」と宣言。首都近郊のイルピン、ブチャ、ホストメリを取り戻したと表明した。ウクライナ軍も3日、キーウ州北部のプリピャチやベラルーシとの国境付近を奪回したと発表した。

AFP通信などによると、この1カ月にわたってロシア軍が占拠していたブチャでは民間人とみられる服を着た遺体が路上に多数見つかった。両手を縛られた遺体や、買い物袋を握ったままの遺体もあるという。大規模な住民の虐殺が行われた可能性があり、ブチャ市長は、300人以上の市民が殺害されたとロイター通信に述べた。

ウクライナのクレバ外相は3日、ブチャの惨状についてツイッターで「ブチャの虐殺は意図的なものだ。ロシアはできるだけ多くのウクライナ人を殺害しようとしている」と非難した。

民間人への意図的な攻撃は、戦争犯罪に該当する可能性があり、ロシアへの追加制裁を求める声は強まっている。ブリンケン米国務長官は3日、CNNテレビのインタビューでキーウ周辺での多数の民間人殺害の報道について「衝撃的ととらえざるを得ない」と語った。「(ロシアに)責任を取らせる必要がある」と強調し、戦争犯罪の証拠収集を続けて関連機関に提出すると語った。

欧州連合(EU)のミシェル大統領は3日、ブチャの状況に関し「ロシア軍による残虐行為の写真に衝撃を受けた」とツイッターに投稿。「EUのさらなる制裁はまもなくだ」と表明した。

ドイツのベーアボック外相は「ブチャの映像は見るに堪えない。プーチン大統領の暴力は歯止めがない」とツイッターで批判。「我々はロシアへの制裁を強化する」とも述べ、追加制裁を検討していることを明らかにした。

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