英エリザベス女王、記念行事の礼拝欠席 体調不良で

【ロンドン=佐竹実】英王室は2日、エリザベス女王(96)が3日に予定されていたセントポール大聖堂での礼拝を欠席すると発表した。体調に違和感があるため。英BBCによると、礼拝は在位70年を祝う記念行事「プラチナ・ジュビリー」の中でも女王にとって最優先事項のひとつとされるイベントだった。
2日から始まったプラチナ・ジュビリーで、女王はチャールズ皇太子ら王室メンバーとともに英空軍の儀礼飛行を笑顔で見守った。同日夜にウィンザー城で開かれたたいまつの点灯式にも参加し、つえを手に歩く姿をみせた。英王室は「女王は今日のパレードと儀礼飛行を大いに楽しんだが、若干の不快感を覚えた。明日の感謝の礼拝に参加するために必要な移動と活動を考え、女王は大変不本意ではあるが出席しないことを決めた」と説明している。
女王はこのところ健康不安が目立ち、5月には英議会の施政方針演説を欠席した。英王室は歩行などの「一時的な移動の問題」を抱えているためだと説明した。プラチナ・ジュビリーは5日までで、有名ミュージシャンによるコンサートなど女王を祝うイベントが各地で開かれる予定だ。