イスラエル、4回目接種を承認 60歳以上に
新型コロナワクチン

【カイロ=久門武史】イスラエルのベネット首相は2日、60歳以上の市民と医療関係者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を保健省が承認したと発表した。変異型「オミクロン型」の感染拡大を受けた措置だ。
同国では2021年8月に3回目の接種を開始し、既に人口の4割を超える400万人以上が3回目を済ませた。1日当たりの新規感染者は減少傾向にあったが、オミクロン型の流入で11月から再び増加。12月末に約3カ月ぶりに5千人を超え、感染第5波に直面している。
ベネット氏は2日の記者会見で「経済を可能な限り機能させる一方、最も脆弱な人々を守る」と強調し、市民に接種を呼び掛けた。
保健省の専門家会合は21年12月21日に60歳以上と医療関係者への4回目接種を推奨した。保健省は30日に免疫機能の低下した人への4回目接種を承認し、31日には高齢者施設の入居者らを対象に接種を始めると発表していた。