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独首相、サッカー6万人入場「非常に心配」 英は安全強調

(更新)

【ロンドン=中島裕介】ドイツのメルケル首相は2日、ジョンソン英首相との共同記者会見で、ロンドンで行われるサッカー欧州選手権の決勝などに6万人以上が入場することについて「非常に心配している」と語った。一方のジョンソン氏は入場者への検査や、新型コロナウイルスワクチンの普及により安全に運営できると訴え、方針を変えない考えを示した。

今秋に政界を引退するメルケル氏は英国への最後の訪問でジョンソン首相と会談。新型コロナ対策や英国の欧州連合(EU)離脱後の両国関係などについて意見を交わした。

英政府と欧州サッカー連盟(UEFA)は6月下旬、ロンドンのウェンブリー競技場で行う7月6、7日の準決勝と11日の決勝に6万人超の観客を収容することを決めた。同競技場の収容可能人数は9万人で75%まで入場させる計画だ。

会談後の記者会見でメルケル氏は自国での試合では観客数を絞ったことを指摘した。そのうえで、英政府の決定について「非常に憂慮しており、ジョンソン首相にもそれを伝えた」と述べた。英国では感染力の強いインド由来のデルタ株が広がり、ここ数日は1日2万人以上の新規感染者が発生している。世界保健機関(WHO)幹部や他の欧州首脳も懸念を表明した。

これに対しジョンソン氏は新型コロナワクチンの普及により「感染者と、重症化や死者の推移の間に断絶が生まれており、英国人に大きなウイルス耐性があることがわかる」と反論した。来場者全員にワクチン接種証明や陰性証明の提示を義務付けるなど「注意深く制御された方法でイベントを行う」と訴えた。

英国では成人の63%が2回の接種を終え、1回目の接種だけ終えた人を足すと86%に達する。前回、感染者が2万人に急増した20年12月の時点では毎日400人前後の死者が出た。足元は10~20人台にとどまっており、ワクチン普及の効果は出ているとみられる。

ただ抑えられているとはいえ、入院者数や重症者数は微増傾向にある。英北部スコットランド当局によると、6月に地元代表チームの応援のために競技場やイベントに出向いた市民約2000人の感染が確認された。WHOは欧州選手権が感染の「スーパースプレッダー」になり得るリスクがあると指摘している。

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