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環境憂う日本の若き声、首相に届け 高校生らがCOP参加

【グラスゴー(英北部)=佐竹実】英グラスゴーで開かれている第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)に、日本の高校生や大学生が参加している。2日には、会場を訪れた岸田文雄首相に「若い世代のことをもっと考えて」と直訴した。将来の温暖化に不安を持つ10~20代には、どの政府の対応も物足りなく映る。若者の声は国境を越えて広がりつつある。

「日本の気候変動を変えてください!」。2日午後、COP26の会場内に政府が設置したジャパン・パビリオンを岸田首相が去る際、群衆からこんな声が飛んだ。神奈川県の高校2年生、原有穂さん(16)だ。石炭火力による発電の割合が高いのに、欧米に比べて気候変動に対する社会の反応が鈍いことに危機感を持っている。「これから長く生きるのは私たちなのだから、若い人たちはもっと怒っていい。とにかく時間がない」と話す。

数万人が参加するCOPには、政府関係者のほかに環境団体や非政府組織(NGO)などがオブザーバーとして参加している。今回、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんをきっかけに始まった「フライデー・フォー・フューチャー(未来のための金曜日)」の日本組織から高校生と大学生計5人が初めて参加した。

原さんは日本の高校生だとわかるよう、制服で会場へ。「もう石炭はいらない」というプラカードを掲げて岸田首相に呼びかけ、イスラエルのメディアなどにも英語で取材を受けた。「非現実的なのは分かっているが、声を上げずにはいられない。世界で何が起きているのかを同世代に発信したい」として、SNS(交流サイト)のインスタグラムでCOP26の様子を配信している。

5人は首相への手紙をしたためたが直接渡すことはかなわず、外務省の担当者に手渡した。大学2年生の酒井功雄さん(20)は、「若い世代の命がかかっている。若者の声を気候関連の政策決定に反映してほしい」と訴える。

会場近くの集会でトゥンベリさんに直接会って石炭火力に頼るの日本の状況を伝えたという原さん。ボツワナやナミビアなど気候変動の影響を大きく受けるとされる地域の若者とも交わり、国境を越えた声が大きなうねりになるとの手応えを感じている。

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