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ウクライナ南部州、ロシアがミサイル攻撃 2人死亡

(更新)

【ドバイ=福冨隼太郎】ウクライナ南部ザポロジエ州で2日、ロシアのミサイル攻撃があり、少なくとも2人が死亡し10人が行方不明になった。ウクライナメディアが報じた。南部ヘルソン州では人道支援の列に並んでいた市民が攻撃を受け負傷者が出た。ロシア軍はウクライナ各地で攻撃を続けている。

ウクライナの国営通信社ウクルインフォルムによると、2日午後にロシア軍がミサイル攻撃をし、集合住宅などに命中した。死者・行方不明者のほか8人がけがをした。ザポロジエの軍当局は同日、それまでの3日間でザポロジエ周辺地域に240回の攻撃を記録したと発表。アパートや学校の敷地などが被害を受けたという。

ウクライナのゼレンスキー大統領は2日夜のビデオ演説で「ロシアの残忍なミサイル攻撃は我々の軍事的、法的な対応に直面する。占領者は必然的に我々の強さを実感するだろう」と、報復を示唆した。

ヘルソン州の検察当局は同日、ロシア軍によるドローン(無人機)を使った攻撃で、子どもを含む9人が負傷したと通信アプリで発表した。負傷した人々は学校付近で人道支援の列に並んでいたという。検察当局が調査を始めた。

地雷による民間人の被害も明らかになった。ウクライナ非常事態庁は同日、東部ハリコフ州の森でロシア軍の地雷が爆発し自動車に乗っていた4人が死亡したと明らかにした。同庁は「ロシア軍に占領された地域や戦闘が激しかった場所では地雷の危険性が高い」と指摘。「思いがけない場所で発見される」と注意を呼びかけた。

ウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記は2日、ロシア西部ブリャンスク州にウクライナの工作員が侵入したとするロシアの主張について「ロシアで反ファシスト運動が勢いを増している」と皮肉った。ウクライナ軍の情報総局報道官も現地メディアに「ロシア人は目を覚まし、行動を起こし始めるかもしれない」と語った。

同州では侵入したウクライナの工作員数十人が乗用車を銃撃し死傷者が出たとロシア側が発表しているが、ウクライナは否定。「ロシア義勇団」を名乗る武装組織がSNSに出した犯行声明で「自由なロシア人が武器を手に(プーチン)政権と戦えることを示す」と主張していた。

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