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オミクロン発見公表から1週間 南アフリカで感染者5倍に

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【イスタンブール=木寺もも子】南アフリカで2日、新たに約1万1500人の新型コロナウイルスへの感染が確認された。同国が新たな変異型「オミクロン型」の発見を公表した1週間前から5倍近く増えた。重症者の割合はこれまでの流行時よりも低く、ワクチンなどでできた免疫が一定の効果を発揮している可能性がある。

南アは6~8月ごろ、デルタ型が主流となり、1日あたりの新規感染者が1万人を超える感染拡大の「第3波」を経験した。11月中旬には200~300人程度まで減少していたところ、同月下旬から急増した。懸念された「指数関数的」増え方にはなっていないが、11月25日から12月2日までの1週間で4.7倍になった。

2日明らかになった直近24時間の死者数は44人だった。

南アの国立感染症研究所によると、11月の感染例の74%をオミクロン型が占めた。10月はデルタ型が92%で、急速にオミクロン型に置き換わったことが分かっている。

同研究所のアン・フォン・ゴットバーグ教授は2日、オミクロン型の感染力について、ウイルスの性質を理由として「デルタ型と同等か、デルタ型よりわずかに低い」可能性を指摘した。それでも感染が急拡大する理由について、オミクロン型がワクチンのほか、過去の感染でできた免疫をすり抜けることが考えられるという。

同研究所などは2日、過去にコロナに感染し、回復した人がオミクロン型に再感染するリスクはベータ型、デルタ型と比べ3倍高いとする暫定の研究結果を発表した。

オミクロン型は毒性についても不明な点が多いが、感染が集中している南アのハウテン州ツワネでは、入院患者の9割がワクチン未接種者だという。1日時点で人工呼吸器を必要とする患者は全国で112人と、全感染者に占める割合は0.3%。1%前後から2%を超えるときもあった第3波の時と比べると現時点では低くなっている。

南アはアフリカの中ではワクチン接種が進んでおり、1度でも受けた人は18歳以上人口の42%に上る。ワクチンの普及や過去の感染が重症化を抑えている可能性はある。

オミクロン型の感染力や毒性が明らかになるには数週間を要するとされる。世界保健機関(WHO)は2日、南アで感染者が集中しているハウテン州に専門家チームを派遣し、感染状況の調査や追跡を支援すると表明した。

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