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ウクライナ、東部住民の強制避難開始 南部46集落を奪還

【ウィーン=細川倫太郎】ウクライナのベレシチューク副首相は2日、ロシア軍が完全制圧をめざす東部ドネツク州の住民の強制避難が始まったとSNS(交流サイト)で明らかにした。一方、ウクライナ軍は同国南部で侵攻を続けるロシア軍への攻撃を強めている。へルソン州では46カ所の集落を奪還した。

ドネツク州パクロフスクを出発した最初の列車が2日、ウクライナ中部のキロボフラード州クロピブニツキーに到着した。ウクライナ鉄道によると136人が乗っていた。ドネツク州当局は2日に1便のペースで避難民を乗せた列車を走らせる計画だ。

ウクライナのゼレンスキー大統領は7月30日、住民を強制避難させる考えを示していた。「ロシア軍に殺害される国民を減らすためだ」と説明した。ゼレンスキー氏によると、ウクライナ軍が抵抗するドネツク州と、すでにロシア軍が完全制圧した隣のルガンスク州を合わせたドンバス地方にはなお計数十万人の市民が残っている。

ウクライナ側は冬になる前に避難を完了させる方針だ。天然ガスを供給するパイプラインをロシア軍が破壊し、暖房が確保できないためだ。

ウクライナ南部では同国軍とロシア軍の攻防が一段と激しくなってきた。ヘルソン州の当局者は1日、ウクライナ軍が46カ所の集落を奪還したと発表した。ウクライナメディアによると、ヘルソン州の当局者は「奪還した集落には90%以上(の建物)が破壊されたケースもある。住民の大半が離れた集落もある」と話した。

英国防省の分析によると、ロシアは多くの兵士をドンバス地方から南部に移し始めた。これまではドンバス地方の攻略に兵力を割いていたが、ウクライナ軍が米国から供与された射程の長い高機動ロケット砲「ハイマース」などを使い激しく抵抗している。作戦の軸足をウクライナの東部から南部に移している可能性がある。

ウクライナのレズニコフ国防相は1日、新たに米国からハイマース4基、ドイツからは多連装ロケットシステムが届いたと明らかにした。一方、ロシア国防省は同日、ウクライナ東部ハリコフで、ウクライナ軍のハイマースを2基破壊したと発表した。

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