仏経財相、対ロ「経済戦争しかける」 資産114兆円凍結
【バルセロナ=白石透冴】フランスのルメール経済・財務相は1日、ウクライナを侵攻中のロシアについて「経済・金融の大規模な戦争をしかける。ロシア経済の崩壊を引き起こす」と異例の表現で圧力をかける意向を示した。欧米などが制裁によって凍結するロシア資産は1兆ドル(約114兆円)近くだと説明した。
仏ラジオ・フランスアンフォの取材に答えた。ルメール氏は「経済・金融の力関係で言えば、欧州連合(EU)に(ロシアより)分がある。プーチン氏の戦争の資金はほぼゼロになった」などと説明した。ロシア中央銀行が通貨防衛のため政策金利を年20%に大幅に引き上げたことなどを念頭に「企業はもはや非常に高い利率でしか借り入れができない」と指摘した。
「プーチン氏が戦争を続けるのに必要な費用を高くすることがすぐに必要だ」とも述べた。欧州経済への影響も大きいとの分析があるが「苦しむのはロシアだ。欧州ではない」と付け加えた。

2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年になります。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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