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独バイエル、キュアバクのワクチン生産 他社支援相次ぐ

バイエルはキュアバクのワクチンの実用化・量産を支援する=ロイター

【フランクフルト=深尾幸生】独医薬・農薬大手のバイエルは1日、新型コロナウイルスワクチンを開発する新興企業の独キュアバクのワクチンを生産すると発表した。ワクチンの供給量不足が指摘されるなか、バイエルのほかノバルティス(スイス)など「メガファーマ」と呼ばれる製薬大手が相次いで他社のワクチン生産を支援する。

キュアバクはすでに接種が始まっているバイオ医薬の独ビオンテックや米モデルナのワクチンと同様、「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」と呼ばれる新しいタイプを開発している。現在は臨床試験(治験)中で、すでに欧州連合(EU)と4億500万回分の契約を結んでいる。

バイエルは2021年中にドイツ西部ブッパータールの工場で生産を開始し、22年には1億6千万回分を生産する。バイエルは1月にキュアバクと治験や承認手続きなどで協力する提携を結んでいた。

一方、ノバルティスはビオンテックと米製薬大手ファイザーが共同開発したワクチンの生産を請け負うことで合意した。ノバルティスはスイスの工場でバイアル(注射剤の容器)に充てんする工程を担う。4~6月期に生産を始める。

ワクチン生産は厳しい温度管理や設備の清浄度が求められ短期間での立ち上げは容易ではない。ノバルティスやバイエルは新型コロナワクチンを実質的に手掛けていないが、製薬大手としてのノウハウと設備を世界的なワクチン供給拡大のために活用する。

仏製薬大手サノフィもビオンテックとファイザーのワクチンをドイツの自社工場で生産する。2021年夏から1億2500万回分以上を生産し、欧州に供給する。サノフィは英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)と新型コロナのワクチンを開発しているが、実用化が当初予定の21年半ばから21年10~12月期に遅れると発表していた。

コロナワクチンをめぐっては、変異ウイルスが猛威を振るうなか供給力不足が世界的に懸念されている。EUではファイザー製や英製薬大手アストラゼネカの供給の遅れでフランスやドイツなどでは接種が一時止まった。

ファイザーとビオンテックはベルギーの工場の増産準備のための減産が終了し、供給体制は正常化したとしている。2月半ばにはドイツの新しい工場が稼働し世界で年間20億回分を供給できるようになるという。アストラゼネカもEUに対し、生産能力の増強を約束した。

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