ロシア・ガスプロムの天然ガス輸出、1~4月27%減
購入手控えが打撃か 中国向けは「6割増」
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【ウィーン=細川倫太郎】ロシアの国営ガス会社ガスプロムが1日発表した2022年1~4月の天然ガスの輸出量(旧ソ連諸国向けを除く)は、501億立方メートルと前年同期比約27%減った。天然ガスは冬場の温暖な気候や価格高騰で需要が減少したが、ロシアによるウクライナ侵攻を機に購入を手控える動きが出たことも響いた可能性がある。
ロシアのプーチン大統領は国産ガスの代金について自国通貨ルーブルで支払うよう要求し、応じなければ供給を停止すると警告している。既にポーランドとブルガリア向けは4月27日に止めた。5月以降は輸出量がさらに減少するとみられる。
ガスプロムの輸出の多くは欧州向けで、他は中国向けなどがある。同社は中国向けについては、中国石油天然気集団(CNPC)との長期契約に基づき「輸出が増加し続けている」とし、1~4月の供給量は前年同期より約6割多くなったと説明した。
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