ウォーターゲート事件で盗聴指揮 ゴードン・リディ氏死去
【ワシントン=共同】米メディアによると3月30日、ウォーターゲート事件の主要人物であるゴードン・リディ氏が、南部バージニア州北部にある娘宅で死去した。90歳だった。死因は明らかにされていない。近年パーキンソン病を患っていた。
連邦捜査局(FBI)勤務などを経て1972年、ニクソン大統領(当時)の再選委員会幹部を務めた際、ワシントンのウォーターゲート・ビルにあった民主党全国委員会本部の盗聴を指揮。実行犯グループは逮捕され、ニクソン氏を米史上初の大統領辞任に追い込む政治スキャンダルに発展した。
全国委本部への侵入共謀や盗聴の罪などで4年以上服役した後、ラジオ番組の司会者などとして活動した。
ベトナム戦争を巡る国防総省の秘密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を暴露した元国防総省のダニエル・エルズバーグ氏の精神科医の事務所で71年に起きた侵入事件に絡んでも有罪判決を受けた。