新規原発、米国で30年ぶり稼働 南部ジョージア州で

【ヒューストン=花房良祐】米電力会社ジョージアパワーは7月31日、米南部ジョージア州で建設していた「ボーグル原子力発電所3号機」が商用運転を開始したと発表した。同社によると、米国の新設で商用運転を開始した最後の原発は実質30年以上前に遡るという。
米国では1979年のスリーマイル原発事故の発生以降、原発の新規建設が滞っていた。2016年にテネシー州で新たな原発が稼働を始めたが、同原発はスリーマイル事故以前の1970年代に着工しており工事の中断期間が長かった。
ボーグル原発3号機は米ウエスチングハウス製の「AP1000」で出力は110万キロワット。50万世帯の電力を賄える。ジョージア州、フロリダ州、アラバマ州に電気が供給される。4号機も建設中で、2024年3月までの稼働開始を目指す。
3号機は2009年に着工し、16年に稼働するはずだった。建設費などのコストは2基で140億ドルを見込んでいたが、350億ドル規模まで膨らんだ。当時、東芝の子会社だったウエスチングハウスが経営破綻する原因になった。
ジョージアパワーのキム・グリーン最高経営責任者(CEO)は同日、「ボーグル原発3号機は60〜80年間にわたり顧客にクリーンなエネルギーを安定供給する」とコメントした。
ジョージアパワーは270万世帯の顧客を有する。AP通信によると、3号機の稼働開始に伴い、家庭向けの電気代に1世帯あたり月3・78ドルを上乗せすることを規制当局が承認している。4号機のコストの消費者負担は未定だ。












