黒人暴行死関与で警官停職 米南部、処分6人目

【ニューヨーク=共同】米南部テネシー州メンフィスの警察は30日、黒人男性が警察官に暴行され死亡した事件に関与したとして、新たに1人を停職処分にしたと発表した。米メディアが伝えた。殺人罪などで起訴された5人は免職となっており、処分を受けた警察官は6人目。
被害者のタイリー・ニコルズさん(29)は7日、警棒や拳で殴るなどの暴行を受け、3日後に死亡した。停職となった警察官は白人で、CNNテレビによると、ニコルズさんの車を停止させた場所にいたが、激しい暴行の現場にはいなかったと主張している。
事件当時の映像が27日に公開されると、抵抗できないニコルズさんに繰り返し暴行を加えていたことが明らかになり、警察への批判が高まった。警察は、起訴された警察官らが所属していた犯罪多発地域で警戒に当たる部隊を解散した。