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NATO首脳会議閉幕 「ロシアは脅威」即応部隊30万人超

(更新)

【マドリード=坂口幸裕】北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は30日閉幕した。12年ぶりに改定した今後10年の指針となる新たな「戦略概念」を採択。ロシアを「最も重大かつ直接の脅威」と呼び、抑止力と防衛力を大幅に強化すると打ち出した。

バイデン米大統領は30日、閉幕後の記者会見でロシアが侵攻を続けるウクライナに最新鋭のミサイル防衛システムを含む8億ドル(約1千億円)規模の追加の軍事支援をすると表明した。「NATO首脳会議ではロシアの直接の脅威と中国の挑戦に対処するため、同盟関係を結集させた」と述べた。

バイデン氏はトルコが求めているF16戦闘機を同国に売却すべきだとの考えを示した。トルコは当初、北欧のフィンランドとスウェーデンがNATOに加盟することに反対していたが、一転して容認する姿勢に転じた。北欧2カ国の加盟を受け入れるのを条件に、米国がF16の譲渡を認めた可能性がある。

NATOは有事の際に即応部隊を10日以内に10万人、30日以内にさらに20万人を派遣できる体制を整えると発表した。2023年までに現在の4万人から7倍超の30万人以上に増員する。180日以内には追加で50万人を送れるようにする。

NATOのストルテンベルグ事務総長は30日の記者会見で「ここ数十年で最も深刻な安全保障状況に直面しているが、団結と決意を持って難局に立ち向かう」と述べた。

新たな戦略概念では「ロシアをパートナーとみなせない」と指摘する一方で、紛争回避のためロシアと意思疎通を維持する意向も示した。初めて言及した中国については「体制上の挑戦」を突きつけていると記した。

米軍は欧州に展開する戦力を増強する。ポーランドに東欧では初めてとなる軍の常設司令部を設ける。「同盟国と定期的に演習・訓練を実施して双方の部隊運用の効果を高める」(米政府高官)狙いがある。

ルーマニアやバルト3国で巡回する部隊を拡充するほか、英国に最新鋭ステルス戦闘機F35を追加配備。スペインに駐留する米駆逐艦を現在の4隻から6隻に増やす。ドイツとイタリアの防空体制も強化する。

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