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ホンジュラス大統領に親中派カストロ氏、与党が敗北宣言

【メキシコシティ=清水孝輔】中米ホンジュラスで28日に実施された大統領選で、親中派で左派野党連合のシオマラ・カストロ氏(62)の当選が確実になった。与党・国民党の幹部が30日、地元ラジオに敗北を認めた。カストロ氏は当選すれば台湾と断交して中国と国交を結ぶと述べたことがあり、対中政策が焦点になる。

国民党の幹部は30日、地元ラジオで「国民党の候補は大統領に選ばれなかった」と認めた。「国内の雰囲気は平和で穏やかだ」とも話し、選挙結果に対して反対する目立った動きがないことにも言及した。2017年の前回の選挙では現職のエルナンデス大統領が接戦で勝利したが、開票作業が不透明だと反発するデモが起きた。

カストロ氏は09年にクーデターで失脚したセラヤ元大統領の妻で、ホンジュラスで初めての女性大統領になる。カストロ氏は30日、「ホンジュラスは国民の声に耳を傾け、擁護する大統領を手にした。ともに祖国を築こう」とツイッターで表明した。同氏は22年1月に就任し、4年間の任期を務める。

選挙管理当局によると、開票率約52%時点でカストロ氏が約53%の得票率で対立候補である国民党のナスリー・アスフラ氏(63)の約34%を上回った。大統領選はカストロ氏とアスフラ氏の一騎打ちになるとみられていた。与党の汚職疑惑や新型コロナウイルス対策に不満を持つ国民の票がカストロ氏に集まった。

カストロ氏は当初、大統領に当選したら外交関係を結ぶ台湾と断交し、中国と国交を結ぶ方針を明言していた。だが11月下旬には側近がロイター通信に「まだ最終決定はしていない」と述べた。カストロ氏自身は大統領選前後には台湾との外交関係について言及していない。今後は就任後の対中政策に関する発言が焦点になる。

台湾外交部(外務省)は30日、カストロ氏が優勢だという中間集計を受けて「まだ開票作業は完全には終わっていない」と述べ、最終結果が判明した後に公式な声明を出す考えを示した。蔡英文(ツァイ・インウェン)政権は11月中旬にホンジュラスの現職大統領を台湾に招待するなど外交関係を維持するように働きかけている。

中南米の左派政権はカストロ氏の当選を祝うコメントを相次ぎ発表した。キューバのディアスカネル大統領は30日、「セラヤ氏が追放されたクーデターから12年かかり、ようやく圧倒的な勝利をなし遂げた」と歓迎した。南米ベネズエラのマドゥロ大統領は「(ホンジュラスは)希望への道を取り戻した」とツイッターに投稿した。

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