ベネズエラ、ロシアとワクチン供給で契約

【ニューヨーク=宮本英威】南米ベネズエラ政府は29日、新型コロナウイルスに対するロシア製のワクチン「スプートニクV」について、ロシア政府と供給契約を結んだと発表した。第1段階として、1000万回分のワクチンを受け取る。
ロドリゲス副大統領は「安全なワクチンだ。(ロシアとは)高いレベルの戦略的な関係にある」と述べた。
産油国のベネズエラは、マドゥロ政権の失政で経済や医療は厳しい状態が続いている。人口は約2800万人で、累計感染者数は28日時点で11万2636人、死者数は1018人に達している。
南米アルゼンチンでは29日、ロシア製ワクチンの接種が始まった。23日に緊急使用を承認したアルゼンチンには30万回分が到着しており、医療関係者がまずは接種を受ける。