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米黒人暴行死事件公判、検察側「過剰な力で押さえつけ」

(更新)
公判の模様はインターネットで生中継された(29日、ミネソタ州ミネアポリスヘネピン郡裁判所、右がショービン被告)

【シカゴ=野毛洋子】米中西部ミネソタ州ミネアポリスで2020年5月に起きた黒人男性ジョージ・フロイドさんに対する暴行死事件で第2級殺人罪などに問われている白人元警官デレク・ショービン被告の実質的な公判が29日、同州地裁で始まった。今回の公判は、全米で大規模な人種差別抗議デモや騒乱を引き起こした事件を扱った歴史的な法廷論争になる。公判の模様は大手メディア各社が生中継で伝えた。

公判が開かれたヘネピン郡裁判所は柵や鉄条網で囲まれ、州兵が警備に当たる厳戒態勢が取られている。

審議は最高40年の禁錮刑である第2級殺人罪などで有罪を求める検察側の冒頭陳述で始まった。検察側は、被告が「過剰な力を用い、9分29秒間、無抵抗な被害者を死の危険にさらした」と陪審員に訴えた後、フロイド氏が「息ができない」と繰り返した事件当時のビデオ映像を見せた。これまでは、8分46秒間、被告が膝で首を押さえつけていたとされていた。

一方、弁護側はフロイド氏が逮捕の際に抵抗しており、被告は警官としての職務を果たしたと述べ、死因は必ずしも首の圧迫ではなく薬物使用や心臓病など持病に起因したとの見解を示した。

公判の結果は遅くとも5月初めに出る見通しだ。地元弁護士のリチャード・フレイズ氏によると通常なら「12年から25年の禁錮刑だが、今回は30年以上もあり得る」と話す。有罪が証明できず無罪になる可能性もゼロではないという。

市内では抗議運動が再び活発化している。週末には「正義なしに平和はない」との横断幕を掲げた住民の抗議集会が開かれ、29日はフロイド氏の遺族や公民権活動家が記者会見で「世界中が見守るなか、米国の法的正義が試されている」と話すなど、公平な裁判を求めた。

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