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欧米メディア、岸田氏の対中姿勢注目 「安定」「旧体質」の声も 

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【ニューヨーク=宮本岳則】自民党新総裁に岸田文雄氏が選出されたことを欧米メディアは29日、一斉に報じた。中国や台湾を巡る問題や、韓国との関係改善にどう取り組むのか注目されている。岸田氏の安定感や政策の継続性が伝えられる一方で、自民党の古い体質や世代交代の遅れを指摘する論調も目立った。

岸田氏は長らく「ハト派」と見られてきたが、最近は「敵基地攻撃能力」の保有に前向きな発言をしたり、中国の人権問題に言及したりするなど「タカ派」寄りにシフトした。米紙ワシントン・ポストは専門家の声として「ワシントンが関心を寄せるのは、岸田氏の下で、日本が声高に台湾を受け入れる姿勢がどう変化するか、韓国との関係改善に取り組むかどうかだ」と指摘した。

英紙ガーディアンも韓国との関係改善に期待感を示した。岸田氏が外相として慰安婦問題で日韓合意を取り付けた実績を紹介したうえで、「(関係改善に向けて)慎重ながらも楽観論が生まれている」と述べた。

人権を重視する欧州連合(EU)は対中関係の見直しに動き始め、民主主義陣営との連携強化を狙う。独紙ターゲスシュピーゲルは岸田氏について日米同盟重視派と指摘した上で、「欧州やアジアの他の民主的なパートナー国と協力して、中国に対抗する手段を作りたいと考えている」と紹介した。

自民党の体質に焦点を当てる報道も多かった。英誌エコノミストは「(河野太郎氏を支持する)世論を無視して岸田氏を選んだ」と分析。各派閥のトップにとって都合の良い人物が選ばれたとしたうえで、「(強いビジョンを持たない)岸田氏が記憶に残るリーダーになるとは思えない」と論評した。

英フィナンシャル・タイムズ(FT)も自民党について「新しい世代のリーダーに賭けるのではなく、安定性に未来を託した」と指摘した。岸田氏については専門家の声を紹介する形で「ミスター・ステータス・クオ(現状維持の男)」と伝えた。

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