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米サイバーマンデー売上高6%増 大幅値引きで需要喚起

(更新)

【ニューヨーク=白岩ひおな】米国で11月28日に開かれた大規模なネットセール「サイバーマンデー」の集計結果が29日、まとまった。米アドビによるとオンラインの売上高は前年比5.8%増の113億ドル(約1.6兆円)で、事前予想を上回った。大幅な値引きでおもちゃや電子機器の販売が好調だった。全米小売業協会(NRF)によると、感謝祭からの5日間の買い物客は約2億人に上った。

アドビによると、サイバーマンデーの平均割引率は電子機器が25%と過去最高に達した。おもちゃが34%、衣料品が18%、家電が16%といずれも前年の水準を大きく上回った。

アドビ・デジタル・インサイツのビべク・パンドゥヤ氏は「在庫過剰と(インフレ下の)個人消費の軟化を受け、小売り各社が需要の喚起へ大幅な値引きをしたのは正しい判断だった」と指摘した。前年のサイバーマンデーは1.4%減の107億ドルにとどまっていた。

10月の平均的な一日と比べ、おもちゃは7.8倍を売り上げた。ポケモンカードやレゴ、ソニーグループ傘下ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の「プレイステーション(PS)5」や任天堂の「ニンテンドースイッチ」などゲーム機の販売が好調だった。電子機器は4.9倍に増え、アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods(エアポッズ)」などが人気だった。スポーツ用品は5.7倍、家電は5.6倍とそれぞれ伸びた。

25日のブラックフライデーのオンライン売上高は2.3%増の91億2000万ドルで、11月1日からサイバーマンデーまでのオンライン売上高は8.7%増の1077億ドルだった。アドビは11月1日~12月31日までのホリデーシーズン全体の売上高は前年同期比2.75%増の2101億ドルになると見込む。

年末商戦5日間、2億人が買い物

29日のNRFの発表によると、24日の感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間に買い物をした人は実店舗とオンラインの合計で過去最高の1億9670万人にのぼった。前年から約1700万人増えた。実店舗を訪れた人は17%増え、オンラインは2%増だった。

感謝祭の週末の買い物客の行き先はオンラインと百貨店が42%、衣料品店やアクセサリー店が36%を占めた。食料品店やスーパーマーケットが40%、ディスカウントストアも32%にのぼった。節約志向が高まるなか、セールに食品や日用品をまとめ買いしたり、より安価な店に足を運んだりする消費者も多かったとみられる。

7割がギフト向け

平均購入額は325.44ドルと21年の301.27ドルから増えた。数値はインフレ調整されておらず、物価高により上振れしている可能性もある。ただ、NRFのマシュー・シェイ会長は「物価上昇の結果との指摘もあるだろうが、歴史的な成長をけん引しているのは消費者の需要だ」と語った。

購入額の7割をギフト向けが占めており、消費者がセールでクリスマスギフトを前倒しで購入したことがうかがえる。NRFは消費者がサイバーマンデーまでに年末商戦の買い物の47%を終えた一方、追加購入の余地も残るとみる。11月1日~12月31日の年末商戦全体の売上高予想は前年比6~8%増の9426億~9604億ドルで据え置いた。

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