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ブラジル外相辞任、親中派議員から圧力を示唆 5G巡り

(更新)
アラウジョ外相㊨はボルソナロ大統領とともに、トランプ前米大統領と近かった(2019年11月、ブラジリア)

【サンパウロ=外山尚之】ブラジルのアラウジョ外相は29日、辞任を表明した。同氏は中国警戒論を唱えており、高速通信規格「5G」での中国メーカー製品の採用を巡り、親中派の議員から圧力を受けていたことを示唆していた。

ブラジル政府が新型コロナウイルスのワクチン確保に遅れていることに対して、議会では海外との交渉窓口であるアラウジョ氏の責任を追及する声が浮上。一部の議員グループが弾劾決議案を準備していた。

アラウジョ氏は28日、同氏を批判していた議員グループの一員であるアブレウ上院議員と3月4日に会食をしたと明らかにした上で、会食中、ワクチンについてはほとんど話さず、5Gについて「対応」を求められたとツイッターで明らかにしていた。

外務官僚出身のアラウジョ氏はボルソナロ大統領とともにトランプ前米大統領の思想に共感していたことで知られ、華為技術(ファーウェイ)の通信機器について懐疑的な見方をしていたとされる。一方、ファーウェイはブラジル政界で大きな影響力を持つテメル前大統領をロビー活動のために雇うなど親中派の議員を通じ、政府に対する圧力を強めていた。

アラウジョ氏の辞任に合わせ、ブラジル政府は29日、防衛相や法相など複数の閣僚の交代を発表した。アゼベド防衛相は「任期中、私は軍を国家の組織として守った」とする声明を発表し、「私の軍」と公言するボルソナロ氏との違いを強調。新型コロナの感染拡大でボルソナロ氏の支持率が落ち込む中、政権内部の混乱が表面化している。

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