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Twitter、創業者のドーシーCEOが退任

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【ニューヨーク=中山修志】米ツイッターは29日、創業者のジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)が同日付で退任したと発表した。2022年に取締役からも退く。パラグ・アグラワル最高技術責任者(CTO)が後任に就き、株主から収益拡大を求める圧力を受けるなかドーシー氏の進めてきた収益拡大策を引き継ぐ。

ドーシー氏は06年にツイッターを立ち上げてCEOに就き、一時は同社の経営から離れていたが15年にCEOに復帰した。同日の声明でドーシー氏は「当社は創業者から離れて経営を進める準備ができた」と説明した。兼務してきた決済大手、米スクエアのCEO職は継続する。

後任のアグラワル氏はインド出身で米マイクロソフトなどを経て11年にツイッターに入社した。17年からCTOを務めている。同日付で会長も米グーグル前最高財務責任者(CFO)のパトリック・ピシェット氏から米セールスフォース・ドットコム社長兼最高執行責任者(COO)のブレット・テイラー氏に交代。技術畑の2トップがけん引する体制となる。

ツイッターは短文を気軽に投稿できる手段が利用者の評価を受け、新たなコミュニケーションの手法として存在感を高めた。企業やアーティスト、政治家らも情報発信のツールとして利用し、特にトランプ前米大統領はコミュニケーションの手段として多用した。

一方、グーグルや米フェイスブックなどと比べると収益化で遅れ、幹部が短期で入れ替わるなど経営が安定しなかった経緯がある。株価や時価総額も伸び悩んだ。ドーシー氏がCEOとして復帰してからも一部の投資家から経営手腕を疑問視する声が挙がり、20年には米著名アクティビスト(物言う株主)のエリオット・マネジメントから解任要求を受けている。

投資家からの収益拡大に向けた圧力が高まるなか、2月には売上高を3年で倍増させることなどを盛り込んだ中期計画を発表し、収益の柱である広告事業の強化策などを相次いで打ち出してきた。アグラワル新CEOはこうした取り組みを技術面から支えてきた経緯があり、29日の米株式市場でツイッターの株価は一時、前営業日よりも10%超上昇した。

米国ではグーグルの共同創業者であるラリー・ペイジ氏が持ち株会社である米アルファベットのCEOから19年に退いたほか、アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス氏も今年7月にCEOを退任して会長に就いた。一方、米メタ(旧フェイスブック)を立ち上げたマーク・ザッカーバーグ氏はCEOにとどまっている。

米大手IT(情報技術)企業は社会的な影響力や収益を拡大する一方、プライバシー侵害や反トラスト法(独占禁止法)への抵触問題などで社会的な批判を浴びる場面が増えた。ツイッターのドーシー氏も複数回にわたって米議会の公聴会に呼ばれ、議員の追及を受けている。ベゾス氏がCEOから退いて環境問題や宇宙開発に注力するなど、創業者が「祖業」と距離を置き、新分野に挑戦する動きが増えている。

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