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NY市、劇場や飲食店を全面再開へ 観光シーズンの7月

(更新)
ブロードウェーの再開を見込みタイムズスクエアでパフォーマンスを披露する劇団員ら=ロイター

【ニューヨーク=吉田圭織】ニューヨークのデブラシオ市長は29日、市内の経済活動を7月1日に全面的に再開する方針を発表した。ニューヨーク市内で少なくとも1回のワクチン接種を終えた成人市民は5割以上に上り、新規感染者数も減っているためだ。

新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店や劇場などに設けていた収容人数の制限を全て撤廃する。地下鉄の24時間営業も再開する。元通りの暮らしに戻るのは2020年3月に規制を開始してから約1年3カ月ぶりだ。9月に再開が予定されているブロードウェーの劇場も場合によっては7月にも再開可能だとデブラシオ氏は話した。

ニューヨーク市の再開を巡っては州知事の承認が必要だが、州レベルでも規制緩和が進んでいる。ニューヨーク州のクオモ知事は28日、これまで午前0時までとしていた営業時間規制を撤廃すると発表した。屋外営業は5月17日、屋内の場合は31日から規制がなくなる。3日からはニューヨーク市のバーのカウンター営業も認める。

ワクチン接種は急ピッチで進んでいる。ニューヨーク市の保健当局によると、29日時点でワクチン接種は640万回分を超え、18歳以上の成人の53%が少なくとも1回の接種を終えている。同時に足元の1日あたりの新規感染者数(7日移動平均)は1556人と減少傾向にあり、ピーク時の4分の1にまで低下している。

人口密度が米国最高水準のニューヨーク市は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)初期には震源地となり、多大な犠牲者を出した。市の保健当局によると、累計で92万5千人が感染し、3万2500人が死亡した。第1波のピーク時には1日に800人が死亡したときもあった。

マスク着用については「当面は続けたい」とデブラシオ氏は述べる一方で、「6月末以降には状況が変わっているかもしれない」として今後のマスク免除の可能性は排除しなかった。米疾病対策センター(CDC)は27日、ワクチン接種を完了した人は、混雑した場所を除いて屋外でマスクを着けなくてもよいと定めた指針を発表している。

経済活動の再開が始まるなか、観光需要の回復につながるかも焦点となる。ニューヨーク州の会計監査官が発表した報告書によると、20年のニューヨーク市の観光業界の収益は前年に比べ600億㌦(6兆5千億円)縮小した。

国内外からニューヨーク市を訪問する際の隔離義務はすでに撤廃されている。飲食店や劇場、美術館の再開は夏の観光シーズンの来訪者を底上げする効果が期待される。米メディアによると、CDCはこれまで営業を禁止してきたクルーズ船も7月中旬から再開する準備を進めている。

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