「壁」か「扉」か メキシコ国境、米世論も党も二分
アメリカン・デモクラシー 新たな発火点③
[有料会員限定]
米南部テキサス州でメキシコと接する国境の町ラレドには、あるはずのものがない。「国境の壁」だ。
不法移民の流入を抑えるため、トランプ前大統領が両国を隔てるリオグランデ川沿いに建てようとした。しかし4月下旬に現地を訪れると、草むらが広がる川岸で住民が釣りを楽しんでいた。
バイデン政権は2021年秋、ラレドで建設会社との契約を切った。前政権が新型コロナウイルス対策で導入した不法越境者の即時送還措置「タ...

アメリカでは2020年の大統領選挙を不正と信じる国民がなお3分の1に上ります。自由と人権を重んじるアメリカで揺らぐ民主主義(アメリカン・デモクラシー)について考えます。