米マクドナルド、1~3月の売上高9%増 「コロナ前」回復
(更新)
【ニューヨーク=河内真帆】米マクドナルドが29日発表した2021年1~3月期決算は、純利益が前年同期比39%増の15億3700万ドル(約1675億円)だった。売上高は同9%増の51億2400万ドルで、新型コロナウイルスがまん延する前の水準を回復した。ワクチンが普及する米国市場の回復が鮮明になった。
21年1~3月の世界全体の既存店売上高は7.5%増だった。主力の米国市場(13.6%増)がけん引した。ワクチン接種の進展で経済再開の動きが広がったほか、新メニューの導入やモバイル事業の強化が寄与した。
クリス・ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は声明で「(新型コロナに影響が出る前の)19年の既存店売上高と総売上高を超えることができた」と述べた。19年の1~3月期の売上高は49億5500万ドルだった。
一方、海外の既存店売上高は0.6%増にとどまった。外出制限が続くフランス、ドイツを含む欧州地区が不振だった。欧州市場では半分のレストランが店内飲食を閉鎖中という。