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元民主党重鎮・リード氏が死去 オバマケア実現に尽力

【ワシントン=坂口幸裕】米連邦議会上院トップの院内総務などを務めた民主党の重鎮、ハリー・リード氏が28日に死去した。82歳だった。2008年に起きた金融危機で傷んだ米国経済を立て直す大規模な景気刺激策や医療保険制度改革法(オバマケア)の成立などに尽力した。

米メディアによると、リード氏の夫人は28日に出した声明で「4年間にわたる闘いの末、家族に囲まれて安らかに息を引き取った」と明らかにした。リード氏は18年に膵臓(すいぞう)がんと診断され、闘病生活を送っていた。

バイデン米大統領は28日の声明で自身が上院議員時代に20年間、オバマ政権の副大統領として8年間ともに働いたと振り返り「ハリーは権力のための権力でなく、正しいことをするための権力を持っていた」と記した。

米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、貧しい家庭で育ったリード氏は自宅にトイレがなく病にかかっても医療を受けられない時期を過ごしたという。

ユタ州立大を卒業後、ジョージ・ワシントン大のロースクールに通いながら連邦議会警察の警官として勤務した経験もある。ボクシングに打ち込んだことでも知られる。

その後、出身地である西部ネバダ州の副知事や連邦議会下院議員などを歴任。1986年の上院選挙で初当選し、5期30年にわたり上院議員を務めた。

オバマ政権が最重要課題に位置づけたオバマケアのほか、金融規制改革法(ドッド・フランク法)などを与党の上院院内総務として野党共和党との激しい交渉の末に成立させた。

2016年の議員引退の演説では「私が成功したのは運動能力が高かったからでも見た目が良いからでも天才だからでもない。一生懸命働いたから成功した」と語った。

オバマ元大統領は28日、自身のツイッターでリード氏に宛てた手紙を投稿した。「あなたの励ましと支援がなければ、私は大統領になれなかった。あなたの手腕と決断なしには多くは成し遂げられなかった」とつづった。

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