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米ユナイテッド航空、小型機270機購入へ 需要回復で

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【ニューヨーク=大島有美子】米ユナイテッド航空は29日、米ボーイング「737MAX」200機と欧州エアバス「A321neo」70機の計270機の新型小型旅客機を今後数年で購入すると発表した。新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、航空需要が長期的に回復に向かうとみて大量の機体購入に踏み切る。燃費効率の良い機種への切り替えを進め、2050年の温暖化ガス排出実質ゼロの目標にも弾みをつける。

新たに購入するのは定員が200人前後の小型機。ユナイテッドが1度に購入を決めた機体の数としては過去最多になる。発注済みと合わせて、2024年にかけて500機超の新型の中小型機を購入する。米国発便の提供座席数を約30%増やす。投資額については交渉における機密事項として公表しなかった。

機内には高速WiFiを導入し、座席の上の荷物置き場のスペースを増やした新内装を採用する。全席に動画などを楽しめるスクリーンを設置する。既に保有している主力の中小型機も25年までに同様の改装を進める。新内装を施した737MAXは今夏から、A321neoは23年から運航を始める。

ユナイテッドのスコット・カービー最高経営責任者(CEO)は日本経済新聞などに対し「法人の出張需要と国際線の需要は完全に回復する」と述べた。

コロナの影響で米国の航空需要は日次比較で一時19年比96%減にまで減少したが、国内の観光需要を中心に足元で同2割減の水準にまで回復してきた。リモート勤務の進んだ法人と国際線の需要回復は特に鈍く、足元では変異ウイルスの脅威が航空需要に重くのしかかるが、カービー氏は強気な見方を示した。

ユナイテッドは2050年の脱炭素化を掲げており、新型機の購入は環境目標の達成にも寄与する。従来機と比べ1席当たりの二酸化炭素排出量を17~20%減らせるとみており、既存の旅客機との代替を進める。

米格安航空大手のサウスウエスト航空は6月上旬、737MAX機を34機追加発注したと発表した。21~31年にかけて380機超の同機を発注している。コロナからの需要急回復を受け、シェア確保のための各社の機体発注が勢いを増している。

ボーイングの737MAXは過去に2度の墜落事故を起こし、米連邦航空局(FAA)から19年3月に運航停止命令を受け、20年11月に再開が認められた。今年4月に電気系統の不具合が見つかったため再び運航を見合わせ、5月に改修を終えた。

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