米専門家、コロナワクチンの見直し勧告 変異型に備え

【ニューヨーク=吉田圭織】米食品医薬品局(FDA)は28日に諮問委員会を開き、参加者が新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大に備えてワクチンを見直すことを推奨した。
FDAは今回の推奨を受け、7月上旬までにブースター接種(追加接種)用のワクチンのデザインを決める見通しだ。諮問委員会の参加者は今秋に向けて、現在主流となっているオミクロン型の遺伝子を利用して、新たなワクチンをつくることを勧告した。
米ファイザー、モデルナ、ノババックスやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は全て2019年に中国・武漢で発見された従来型のウイルスを元にワクチンを製造している。米疾病対策センター(CDC)の推計によると、米国では6月25日までの1週間に発症した患者のうち、52%がオミクロン型の派生型「BA.4」と「BA.5」に感染している。今後の流行に備えて対応を急ぐ必要があるとの見方が強まっていた。

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