米キャタピラー1~3月、利益微増 値上げでコスト増吸収

【ニューヨーク=堀田隆文】米建設機械大手のキャタピラーが28日発表した2022年1~3月期決算は純利益が前年同期比で0.5%増の15億3700万ドル(約2000億円)だった。主力の北米市場などで建機の販売は好調だったが、原材料高や人件費の上昇による製造コストの増加が利益を圧迫した。積極的な値上げでこなし、増益を確保した。
売上高は前年同期と比べ14%増の135億8900万ドルだった。建機の売上高は12%増の61億1500万ドル、鉱山機械は30%増の28億3000万ドルだった。
建機は北米での売り上げが28%伸びた。南米、欧州・アフリカ・中東もそれぞれ増えた。一方、中国の建設需要の減速を受け、同国を含むアジア太平洋の売り上げは21%減だった。
販売が拡大する一方、製造コストの増加が負担になった。営業利益ベースで8億ドルの減益要因になったが、値上げで相殺する増益効果を引き出した。