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バイデン氏、コロナ対策「史上最大の成果」 感染7割減

(更新)
バイデン氏は28日の施政方針演説で、コロナ対策の成果を強調した=ロイター

【ワシントン=鳳山太成】バイデン米大統領は28日の施政方針演説で、新型コロナウイルス対策について「我が国がなし遂げた史上最大の成果だ」と誇示した。米国は収束に向けた岐路に立つ。「今すぐワクチンを受けてほしい」と国民に呼びかけた。

「既に結果を出している」。バイデン氏が演説で最初に切り出したのがコロナだ。就任後100日で1億回分を接種するとの目標について「(実際には)2億2000万回分を接種することになる」と公約実現を有権者に訴えた。

コロナを巡る状況が一変したのは確かだ。1月20日の就任日に19万人強だった新規感染者数は直近で約5万4000人と7割減った。死者数は約630人と8割少ない。

バイデン氏はコロナを最重要政策に位置づけてきた。流行を抑え込まない限り、経済再建や格差是正、気候変動といった本来の公約に専念する土台が整わないからだ。

変えたのは意思決定と情報発信だ。「科学重視」をうたい、専門家が集う米疾病対策センター(CDC)に主導権を戻した。専門家が生中継の会見を週3回開き、感染状況や対応策を国民に説明した。

有権者の評価は上々だ。調査会社イプソスなどの4月中旬の調査によると、バイデン政権のコロナ対応を65%が支持した。経済など他の政策と比べて評価が最も高かった。トランプ前政権は交代直前の1月に支持率が38%にとどまっていた。

ワクチンが軌道に乗り始めた時期と政権発足が重なった「幸運」に恵まれた。

トランプ前政権が開発・生産に1兆円超を投じたワクチンは、バイデン氏が大統領に就く前の2020年12月に実用化にこぎつけた。現在の1日当たり平均接種回数は約250万回と、大統領就任日の2.4倍だ。18歳以上の38%が接種を終えた。

ワクチンの効果は著しい。CDCが28日発表した論文によると、接種を終えた65歳以上が入院する割合は未接種の人に比べて94%減った。3月下旬に感染減少が底打ちして「第4波」の懸念が高まったが、4月中旬に再び減少に転じた。

それでも収束にはほど遠い。バイデン氏も演説で「ウイルスを打ち負かすためにやるべきことがまだある。いまは警戒を緩められない」とクギを刺した。

バイデン氏は7月4日の独立記念日までに「(コロナ前の)日常に近づける」と公約する。変異ウイルスで感染が再拡大すれば、インフラ投資など経済成長戦略の実行にも狂いが生じる。

各種世論調査では成人の2割がワクチン接種に否定的だ。ワクチンの接種回数の伸びが鈍るなか、大統領自ら国民を巻き込んで普及を進められるかが課題だ。

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