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NYダウ4週ぶり上昇 アップルなど好決算銘柄がけん引

【ニューヨーク=大島有美子】28日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は前日比で564ドル(2%)上昇し、3万4725ドルで終えた。週間では1%上昇し、4週ぶりに上昇に転じた。金利上昇を受けて年初から高PER(株価収益率)のハイテク銘柄を中心に下落基調が続いてきた。決算発表で市場予想を上回る実績や見通しを示す企業が目立ち、買い戻す動きが広がった。

ハイテク株の比率の高いナスダック総合株価指数は前週より0.01%上昇し、5週ぶりに反発した。相場全体でもハイテク株の下げが目立ち、同指数は前週に8%下落していた。

28日の株式相場をけん引したのは7%高となったアップルだ。27日の取引終了後に発表した2021年10~12月期決算で純利益が前年同期比20%増と過去最高となり、市場で好感された。アップルは同四半期に自社株買いなどで約270億ドルの株主還元を実施したという。年初から投資家の売りが先行するなかで、今後も巨額の自社株買いに対する期待は高い。

同社の時価総額は1月3日に一時3兆ドル(約345兆円)を超えた。その後は株価の下落が続き、時価総額は約3週間で4000億ドル減った。市場の収益予想は変わらないものの、米連邦準備理事会(FRB)による金融正常化による金利上昇を受けて予想PERが1月初旬の30倍超から27倍に低下したためだ。ナスダック指数の予想PERも同様に下がっていた。

金融政策の方向転換は今後も株価の重荷になる可能性がある。パウエルFRB議長は26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、3月の会合で利上げする意向を示した。パウエル議長は引き締めの道筋の詳細は語らなかったが、市場関係者は相次ぎ年内の利上げ回数予測を引き上げている。

JPモルガンのマイケル・フェローリ氏は28日、年内の利上げ回数予想を従来の4回から5回に引き上げた。バンク・オブ・アメリカのイーサン・ハリス氏は同日、インフレの加速を背景にFRBが7回利上げすると予測した。22年末のFF(フェデラルファンド)金利で2.75~3%を見込む。

ハイペースで利上げが進めばハイテク株などへの逆風は強まる。直近ではウクライナ情勢の緊迫も株式市場を揺らす。UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのマーク・ハフェル氏は「ウクライナ情勢の緊張は最終的には緩和され、利上げも米経済の成長を妨げるものではない」として、株式相場は上昇基調に戻るとみる。

市場の楽観を支えるのが企業収益だ。JPモルガンによると、これまでに決算を発表したS&P500構成企業の75%が、市場予想を上回る売上高を公表した。2月1日にはアルファベット、2日にはメタ(旧フェイスブック)と巨大IT(情報技術)企業の決算発表が続く。アップルのように決算を機にこれまでの売り優勢の流れを変えられるかどうかが注目される。

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