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Apple、1~3月は54%増収 5G対応iPhoneがけん引

(更新)
アップルが28日発表した21年1~3月期決算は2四半期連続で増収増益を維持した=ロイター

【シリコンバレー=白石武志】米アップルが28日発表した2021年1~3月期決算は売上高が前年同期比54%増の895億8400万ドル(約9兆7000億円)、最終損益が2.1倍の236億3000万ドルだった。20年秋に発売した高速通信規格「5G」対応スマートフォン「iPhone 12」シリーズがけん引し、9年ぶりに売上高の伸び率が50%を超えた。

米調査会社ファクトセットによるとアップルの売上高の前年同期比の伸び率が50%を超えるのは12年1~3月期以来となる。新型コロナウイルス対策として在宅勤務や遠隔学習などが広がり、スマホやパソコン、タブレット端末など主要製品・サービスの売上高がいずれも大幅に伸びた。

1株あたりの利益水準は1ドル40セントとなり、事前の市場予想(98セント前後)を上回った。同日に発表した900億ドルの自社株買い枠の追加などの株主還元策も好感され、アップル株は28日の米国市場の時間外取引で終値を上回って取引されている。

売上高全体の5割強を占めるiPhone部門の売上高は66%増の479億3800万ドルだった。スマホ市場で競合する中国・華為技術(ファーウェイ)が米国政府による半導体輸出規制の影響で失速するなか、アップルは5G対応によって中国などでiPhoneの販売を伸ばした。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)は28日に開いたアナリスト向け説明会で、5G通信サービスの普及状況について「国によって異なるが、世界的に見ればまだ低い」と指摘。「5Gがまだ黎明期であることは明らかだ」と述べ、今後も5G対応iPhoneへの買い替えの勢いが続くとの見通しを示した。

遠隔学習などで需要が伸びているタブレット端末「iPad」部門は79%増の78億700万ドル、20年秋に一部機種で米インテル製から独自開発品「M1」に半導体の切り替えを始めた「Mac」部門は70%増の91億200万ドルだった。アプリ販売や音楽配信などサービス部門の売上高は27%増の169億100万ドルだった。

アップルは現金・同等物と有利子負債額がほぼ同水準になる「ネットキャッシュ・ニュートラル」の達成を財務目標の1つに掲げている。目標達成に向け、毎年この時期に株主還元策を発表しており、28日の決算発表に合わせて900億ドルの自社株買い枠を追加した。四半期配当も7%増やした。

新型コロナに伴う業績悪化で多くの米国企業が手元資金の流出を抑えるため自社株買い計画の停止を表明したが、アップルは計画を維持している。

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5Gとは
現行の「第4世代(4G)」の最大100倍の速さの次世代通信規格。毎秒10ギガ(ギガは10億)ビットの最高速度はアナログ方式だった1980年代の第1世代の100万倍。2時間の映画を3秒でダウンロードできる。米国と韓国の通信大手が世界に先がけて商用サービスを始めた。

1Gから4Gへの進化は主に速さの向上だった。5Gは「多数同時接続」「超低遅延」という特徴が加わる。たとえば自宅で約100個の端末やセンサーを同時にネット接続できる。利用者が通信の遅れを意識することは格段に減る。

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