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米、コロナ起源特定へ決め手欠く 非協力的な中国を非難

【ワシントン=永沢毅、北京=羽田野主】米国家情報長官室は27日、新型コロナウイルスの発生源を特定するには至らなかったとする調査報告書を明らかにした。

中国の協力がない調査は決め手を欠き、バイデン米大統領は中国に情報提供するよう重ねて要求した。中国側は今回の報告書に反発している。

報告書は①動物から人間への感染②中国のウイルス研究所からの流出――との2つの仮説は妥当としながらも「情報機関の意見が分かれている」と説明した。

18の情報機関のうち、4機関と米大統領の諮問機関である国家情報会議(NIC)は動物からの感染を支持した。最初の感染拡大まで中国政府高官がウイルスの予備知識を持っていなかった点を重視した結論という。

中国の研究所からの流出説を支持した1機関は「おそらく中国科学院武漢ウイルス研究所での実験や動物の飼育、見本抽出などを通じて」流出したと分析した。

報告書要旨では「新たな情報を得られない限り、起源についてより信頼性の高い説明は提供できない」と指摘し、現段階では真相解明は困難との見解を示した。

バイデン氏は声明で「米国は志を同じくする国とともに、情報を完全に共有するよう中国に圧力をかける」と表明し、中国の非協力的な姿勢を糾弾した。起源を特定できないシナリオを米国は想定していた。

研究所流出説を完全に否定しなかったのは、国際社会にとって最大の課題であるコロナを巡る問題を対中包囲網の構築に利用したい思惑が透ける。

中国の馬朝旭外務次官は28日、「報告書は完全な政治報告、虚偽報告であり、科学性も信頼性もない」との談話を出した。両国の対立が一段と深まるのは確実だ。

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